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2008年11月

リアル見合い

とうとう父親が、見合い話を持ってきた。
自分では言い出せなかったらしく、母親からその話はされた。
相手は、父親の元同僚の息子である。
実は幼少の頃何度か会っている。旅行もしたことがある。
千葉の濁った海の記憶だけはぼんやりとあるが、それ以上は思い出せない。

国内大手機械メーカーの技術者。同じ年。父親はすでに他界。
私が知っているのはそこまでだ。本名も知らない。
父から何度か彼の近況を聞いたことがあったが、まったく興味も無かったので
右から左へ受け流していた。しかも、遠い親戚だと勘違いしていたくらいだし。
良く考えりゃ、そんなワケないのだけど。とにかくこんな話が持ちかけなければ
思い出すこともなかった。


母は、「見合い」とは言わなかった。
ただ向こうの親と彼とみんなで食事をしてみないか、ということだった。
妙齢の独身男女が親付きで合わされりゃ、そんなのバカでも見合いだって分かる。
私は「見合いならしないよ」とはっきり断言した。
見合いサイトには登録している私だが、リアルな見合いは話は別だ。
ましてや知り合いとなんてもってのほか。
だって、一発で気に入ればいいよ。
でもそんな奇跡なんて起こりっこないってことくらい、この年にもなれば分かる。
それに別にこれと言って問題なくても、好きにはなれそうにない場合、
親の手前、断りにくいじゃないか。向こうだって同じだろう。

それでも母親は、食い下がってきた。
だから私はとりあえず聞いてみたんだ。
「カッコいいの?」
三十路過ぎたいい大人がする質問ではないことは重々承知。
しかしこれは重要な問題だ。それに顔がいいだけが格好良さではない。
私より数段大人な母親なら、トータルで考えての「格好良さ」で答えてくれるだろう。

母は少し考えてから、ポツリと言った。
「いや、あまり・・・」
心は完全に決まった。断固NO。それがお互いのためだろう。
無用な傷は付け合いたくない。
そのやり取りを隣で聞いていた妹がこう言った。
「その年でひとりって、やっぱどこかに欠点があるってことだよね〜」
私は軽く傷ついた。
同じようなやり取りが、彼の実家でも行われているのかもしれない。


ああ、設定だけはドラマチックだったんだけどな。
これだから現実ってやつは・・・。

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新ターゲット・・・・しかし

すごくいいな、と思える人がリストに加わりました。
35歳、未婚、経営コンサルタント。
年収は申し分無く、将来有望。女性に望むことのトップに「向上心」とある。
優しさや癒しを求められると弱い私だが、向上心なら売るほどある!
カッコイイ度自己評価も4だ。条件はほぼそろった。

数回メールをやり取りして、昨晩、写真が送られてきた。
もっとも緊張する一瞬だ。オープン!

・ ・・・!!!!

顔、きっと悪くない。
キリッとしたクール顔だ。
でも、しかし、ところが・・・髪が・・・来る、きっと来る。(リング風に)

写真が小さめだし、はっきりは分からなかったが、
ぱっと見た限りでは、数年後には前頭葉丸出し状態が予想できる。
神様はなんて意地悪なんだろう。


髪問題。それは、30を超えた男には切り離せない大問題。
20代までは恋愛するのに、相手の髪の行く末を気にしたことなんてなかった。
でもこれからは違う。
禿げ行く男を愛し続けられるか。心の度量が試される。
デブは健康問題を挙げれば指摘も出来るし、食事で改善させられやすい。
しかし、禿げは話が違う。果たして踏み込んでも良いゾーンなのか、
「一緒に頑張ろう」なんてハゲましただけで崩壊してしまいそう。
病気でもない。乗り越えるべき問題なのかどうかですらよく分からない。

髪問題は、なまじ顔の良い男にほど深刻に降り掛かる。
20代までイケメンでチヤホヤされた。
しかし年々髪の量に比例するかのように、取り巻きも減る。
顔は変わらないのに、髪が変わるだけで、印象は大きく違う。
きっと本人はその事態を飲み込みきれずに、カッコいい俺の記憶を引きずったまま
厳しい現実にさらされるんだ。
そうして、自己評価4をつけて、時に女にドン引きされたりする。

イケメンのハゲほど哀しいものは無い。
顔が良いばっかりに、その上の寂しさが強調されてしまう。
いっそ被っちゃえばいいのに・・・。そんな偽装なら私は許そう。


彼の写真を見て、私は良い意味でクールダウンできた。
トマトのヘタ男の時のように、実物に衝撃を受けるよりはいい。
心の準備は大切だ。
それに、髪問題を上回るほどの高スペック男だし
髪なんて目がいかないほど良い人かもしれないし・・・。


もうしばらくメールを交換し、誘われたら会ってみよう。
これはきっと自分との挑戦だ。
私の心がハゲを乗り越えたとき、出会いの幅は格段に広がるはず。
来るなら来やがれ、禿げ男!!(←酷い)

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会ってきました。

ネットでやりとりをしている方と急遽お会いすることになりました。
しかもダブルブッキングしてしまい、日曜日の午後に連チャンです。
昼過ぎから1名、おやつ時に1名。所要時間はそれぞれ90分を予定。
同じ駅のちょっと離れた場所を指定し、まずは最初のターゲットの元へ行きました。


43歳、離婚歴アリ。
あらかじめ写真で顔はチェック済みだったので、そこまでの不安はありませんでした。
年齢のわりに若く見える方で、外見的には問題なし。
しかし、イマイチ話が得意ではないらしく、盛り上がりには欠けましたが、
まぁ真面目できちんとした印象でした。
とりあえず運命は感じなかったけど。向こうも同じだと思う。
一緒にいてもあまり面白そうではなかったけど、誘われたらもう一度くらいは
会ってみようと思います。1時間くらいのお茶では外面しか分からないし。


さて、そのまま徒歩で5分ほど移動して次のターゲットの元へ。
38歳、未婚。
今、メールしている中で一番長く、一番最初に誘われた人でした。
私の登録しているサイトには色々な機能がありまして、5段階で自己評価をできます。
その中の一つに「かっこいい度」というのがあり、私は基本的にはこの部分が
4以上の人としかやりとりをしないようにしています。
だって長い間メールで関係を育んで、実際顔見てゲーってのは、残念すぎるから。
人は外見じゃない、なんてウソ。やっぱり自分なりの外見の基準をクリアしてこその
「中身」だと思うんですよね。別に超イケメンじゃなきゃイヤ、とか、そんなんじゃないし。
普通以上であればいいんです。でもこの「フツー」が難しい。


で、その38歳は「カッコいい度」自己評価4。写真未公開。
しかも女性に求めるものとして、「オシャレ」を挙げている。
これだけ見たら、洋服にこだわりのあるスタイリッシュな方が来ると思うのは私だけじゃないはず。
そして、いざ向こうからやってきた男を見て、私は愕然としました。

もう叫びたかった。フザケルナ!!!!
表れたのは、変なトレンチコートを来たひょろひょろキモイ系男子。
前髪はトマトのヘタのように頼りなく、今にもポロリともげてしまいそう。
そしてお約束のセカンドバッグ!でた!お前もか。いい加減、勘弁してくれ。
テメー、そんなんで、よく女に求めるものを「オシャレ」とか書けるな!
自己評価4ってどういう見識なんじゃ。あーーー???

私は、人様の外見についてとやかく言うつもりも無いし、差別するつもりもありません。
でもさ、ウソはダメだろ。だましちゃイカンでしょ。
そうやって女と会って、ドン引きされて傷つくのは自分だろうに。
分からない。彼が自分を「4」とした理由が。何を根拠に「4」なんだ。
自分でどう思おうと自由だが、それで他人を惑わせないでくれ。


「顔」じゃないんです。むしろ顔なんてどうでも良い。
でもさ、少なくとも恋愛したいって思うなら、それなりの気遣いってあるでしょう?
誰かに愛されたいなら、それにふさわしい自分を演出するとかさ。
顔は変えられなくても、服はなんとかなるでしょ?
まともな服を持ってないなら、思い切ってスーツで来ちゃうとかさ
なんでそういう風に機転が利かないんだろ。
自然体で行ける奴なんて、女だってそうは存在しないんだよ!
キレイな女がいいとか、若い子がいいとか、おっぱいは大きい方がいいとか、
そんな事ほざく前に、テメーラ男も己の事をなんとかしろっつーんだよ!!!

あたし、間違ってますか?間違ってないよね?
男だって自分をキープするための最低限の努力は必要だよね。


お茶をしている間中、私はまともに彼の顔が見れませんでした。
凝視するに耐えられなかった。。しかもどうしても髪に目がいっちゃう。
そりゃ失礼ってもんだろう。だからあえて目をそらし続けた。
せめてものやさしさだ。気遣いだ。悪く思うな。
そんな面白い頭、あたしじゃなくてもみんな釘付けだっつーの!!


なんとか1時間近くは頑張りました。
お茶にしといて本当に良かった・・・。酒が入ったら間違いなく爆発していた。

男の自己評価って、アテにならない。改めて思う。。
これからはちゃんと写真を確認してから会おうと心に決めました。
お互い、精神衛生上よくないですからね。

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ネット婚活近況

昨日のブログで他人の事を指摘しておきながら、
当の本人も昨晩はいらだちで沸騰寸前でした。
なんで人に対していら立ったり憤ったりしちゃうんだろ。
どうにかならんか、怒りん坊将軍。

ま、そんなことは置いといて。


最近、仕事が忙しいのもあってか心に余裕がなくなりがちで
婚活もおざなりになっておりました。
自分の残り半分の人生がかかっている大事な活動のはずなのに、
どうして後回しになりがちなんだろ。
本当は仕事よりも優先しなくちゃいけないくらいなのにね。
独身女性にはお見合い休暇ってのがあってもいいくらいじゃねーの?
日本の未来を思えば、仕事よりも結婚優先だろうよ。ねぇ。


そんな毎日ではあるが、細々とネット婚活は継続中です。
あまり期待しすぎず、のめり込まないように、うまく距離をとりながらね。
これまでの希望条件で検索できる男性の数が減ってきたので
ちょっと条件も変えてみました。
(希望条件でヒットした男にメールしても、返事が来ないことが増えてきた・・・)
大幅な変更点は2つ。

年齢を45までに大幅拡大!
バツイチ完全解禁!
そのぶん年収を700万以上に上げます。
身長は変わらず173cm以上。

すると、かなり新規物件がヒットします。
昨日仕入れた情報によると、30歳までの女性には3歳上くらいの男性が
寄ってくるようですが、女が33を超えると男は6個上になるとのこと。
つまり35の男は32歳女には行くが、33歳は基本NG。
33歳の女は36歳以上を狙わないといけないらしいんだ。
しかも数ヶ月やっての実感としては、35以下男子は20代女を求めてるね。
三十路女に来るのは、40近くか40オーバーが多いね。
だから三十路女は、40男市場に参入すると、モテ期再来なのだ。
なんだか書いてて空しいが。


40オーバー市場には、やっぱり離婚経験者が多いです。
でもそんなの気にしてられません。むしろ歓迎ムード。
だって一度は誰かのイイ男だったわけでしょ。その方がいいに決まってますよ。
ということで現在、メール続行中なのは、
38歳 未婚 公務員
43歳 離婚 エンジニア
44歳 離婚 自営業
41歳 離婚 自営業
38歳 未婚 建築士
こんなラインナップです。
うち2名からは会うお誘いを頂いているので、年内中には会ってこようと思います。

あまり一喜一憂せずに気長に細々と続けるつもりです。
がんばろっと。

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哀しき武装女

昨日、編集ライターの女性と仕事の打合せをさせていただきました。
化粧品ジャンルを得意としているようで、その筋の(?)人らしく
ばっちりと決め込んだスタイルが印象的でした。
私たちが彼女にある仕事を依頼する立場だったのですが、
まぁその仕事がなんというかキチンとまとまっておらず、
おまけに時間もまったくないという状態だったので、
打合せの場には次第に張りつめた空気が流れ始め・・・。

私はちょっと遅れて参加した上に、内容をほとんど知らされていなかったので、
少し距離を置いてその様子を眺めていたんですね。
ちなみにこちらサイドは40代男性2名、30代後半男性1名に30代女性2名。
対するライターさんはおそらく30代半ば〜後半。
まぁ、斬られるわ斬られるわ。気持ちよいほどにバッサバッサとライターさんに
仕事のアラを指摘されるわけです。言い訳も出来ないほど、全く持ってその通り。
おまけに化粧品の仕事だから、知識の無い男性陣にレクチャーまで始まっちゃって。
たった一人の女性(しかもこっちが客)を相手に小さくなって話を聞いている
男性3名を見て私は思わず笑ってしまいました。


頭が良い、いわゆる「バリキャリ」風の女性。
強く、鋭く、隙がない。
美しく整えられた爪に芸術的なまでの漆黒のネイルアート。
それを目にした瞬間に、なんとなく彼女の軌跡や生き方までもが
見えたような気がしました。
多分、週末はベリーダンスかなんかをしているに違いない。


頭が良いばっかりに、色々な事が見えてしまう。
そして、やめときゃいいのに、直球ど真ん中な指摘をしちゃうんですよね。
あああ、すごくワカル!私も同じ性分だから。
日本一の広告代理店の客が、どうしようもなくバカに見えてしまう。
なんでこんなことも分からないんだろうと思ってしまう。(さすがに口にはしないけど)
それってよく考えてみれば「いいこと」でもなんでもない。
相手より優位に立ったように錯覚したところで、何の得にもならない。
他人の欠点なんて見えない方がいいに決まってるんだ。


年上の(しかも客)男性陣を前に、ズバズバと斬っていく彼女を
私は慈愛の想いを込めて見守っておりました。
同時に我が身を見るようで、心の片隅がシクシクと痛みました。
きっと彼女も帰りの電車の中で、少し苦い気持ちになるに違いない。
本当は出来る人たちと気持ちよく仕事を進めていきたいはずなのに・・・。


強く、鋭く、隙のない女ほど、実はとても脆くて柔らかい部分を持っていたりもする。
責任感が強く、真面目な女性ほど武装せざるを得ないんだ。
そしてほとんどの男性は、そんな女性の中身まで見てくれやしない。
スゴイっすね、カッコイイっすね〜かなんか言いながら、後ずさりしていくのがオチだ。
それならいっそ「可愛げがねーんだよ」って正面切って叱ってくれた方が
よほど愛があると思うんだけど。(ま、逆ギレ必至だが)


男に守ってもらいたいなんてことは微塵も思わない。
しかし「守れなさそう」と思わせてしまうことは損な気がする。
獅子のままで羊に近付きゃ、逃げられて当然。
せめて同じ羊の皮でも被らないと隣に並ぶ事だってできないんだから。
これまで、「強くあろう、強くあろう」として頑張ってきたが、
三十路を超えて逆に「弱さ」が強みになることも知った。少々遅かった。

来年は弱く、脆く、鈍く見せよう。
いわゆる逆偽装ってやつである。
そんなクルマは売れないが、女は少しダメなくらいがいい。(のか?ほんとか?)

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